まずは黒塚古墳へ。ここは1997年に三角縁神獣鏡がものすごい数出たということで、三大紙のトップニュースになるほどの大騒ぎになったところです。
これだけまとまった数の神獣鏡が出るのは、間違いなく邪馬台国と関係があるはず、と思われたのですが、やはり鏡しか出なかったということで、邪馬台国大和説の決定的な証拠にはできませんでした。
私も当時現説(現地説明会)に行って、寒空の中3時間並んで、2~3分あっという間通り過ぎるなか、発掘したばかりの古墳を見ました。見たとき、これは間違いなくこの近くに邪馬台国があるはず、とわくわくしたのを思い出します。
その後、資料館が出来て、「鹿男あおによし」でもロケに使われたのは知っていて、今回は古墳は二度目、資料館は初めて行きました。近くの国道のサークルKの裏に専用駐車場もあり、行きやすくなってます。
すごくきれいになっていて、ちゃんと復元された石室が見れます。しかも無料!地域住民の皆さんで運営されているとのこと。感謝です>住民の皆さん。
展示されている三角縁神獣鏡はレプリカですが、近くまで見て写真も取れます。本物は橿原考古学研究所に保管されています(展示はされていないとのことでしたが、あとで行くと何枚か展示されていました)。
三輪そうめん「山本」でお昼を取って、お店お人に車を置きっぱなしにすることをお断りして散策に出かけました。纏向石塚古墳やら纏向勝山古墳を見て、いよいよ今回の「纏向遺跡第166次調査地」へ。先月の巨大施設跡の発掘で大ニュースになった、卑弥呼の宮殿跡です。
説明会は先月に終わってしまっていましたが、桜井市教育委員会の方がいて、たぶん見張りでいるんだと思いますが、一通り説明してくれました。ラッキー!ビニールシート越しでしたが、ここに卑弥呼がいたんだな、ここが大和政権の発祥の地なんだと思うと、感動しきり。
桜井市の人いわく。
- 現地は個人所有の土地。市が買い上げて史跡公園にするほどの予算はない。
- 来週には埋め戻して地主に返す。
- 6月には隣接する土地を調査する予定。
埋め戻して民家かアパートがたってしまうのは非常に残念。国が買い上げて公園化するなどの対応がどうして取れないのか、悲しくなりました。民主党、たばこ税上げてもいいから、保存せよ!
その後は箸墓古墳、橿原考古学研究所を見ました。橿原考古学研究所でも研究所の人と思われる解説ガイドのおじさんが纏向遺跡の発掘に触れながら弥生時代から奈良時代までの展示品を説明してくれて、これまたラッキー!
しかも、前回行った時は藤ノ木古墳の金の装飾品などの副葬品はレプリカだったのが、今回はなんと本物を展示してました。しかも国宝指定なので間違いなく本物!これには感動!
今回はいろいろ「もうかった」ミニ旅行でした。
2 件のコメント:
纏向に行かれたのですね!
僕も行きたいと思っていたのですが、
なかなか時間が作れずにいます。
きょうも仕事だったし…。
平日行ってもガイドさんたちは
いないだろうしなぁ。
それにしても桜井市の力では
なんともならないとは…。
桜井市の人いわく、平日はまだ発掘作業をしてるので、ブルーシートはなくて見れるそうですよ。
今週しかチャンスはないらしい。見に行かれたらどうですか。
桜井市は財政大赤字で、「ふるさと寄付金」で掘っているようです。せめて奈良県が出資して欲しいものです。
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